第70回中国四国教育学会

11月17日、18日と中国四国教育学会のため島根大学に行ってきた。中国四国教育学会は伝統のある学会で、今年で70回を数える。研究発表の数も多く、教育学関係学会の中でも指折りである。

私の発表タイトルは「学習集団における教師の位置: 新しいテクノロジーをめぐって」だった。「AIやビックデータが教育を変える」と喧伝されるなかで、いったい教育学は何に留意し、何を議論すべきか。新たな実践は、従来の理説で説明できない類いのものであるのか。

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吉本均先生が残した学習集団の理論を今読み返すことの意義を感じつつ、私自身のこれまでの研究とポジショナリティに鑑みて、新たな研究を進めていこう、と思えるご質問・励ましを多くいただいた。

「この研究は今後どこへ向かっていくのか?」

当面、学習集団の思想史を辿りながら、修士時代に置いてきた課題、ドイツメディア論、とりわけキットラーの再読を行っていきたい。