今年度のゼミ合宿は、山田ゼミとしては異例の7月末、大阪では摂氏40℃の予報が出る灼熱のなか決行された。
教員採用試験、就職活動が佳境に入る中、都合がついたゼミ生11人との旅行になった。行き先は沖縄である。

学生が定めてくれたゼミ合宿の目的は懇親にあったので、ワクワクする場所であれば行き先はどこでも良かった。結果として沖縄は最高の開催地になったと思う。天候に恵まれ、沖縄の恵みと歴史を理屈ではなく身体で知ることができた。

私が学生にも紹介し、往復の飛行機の中で読み終えた本は次の2冊である。
上間陽子(2017)『裸足でにげる: 沖縄の夜の街の少女たち』atプラス叢書
國分功一郎(2023)『目的への抵抗―シリーズ哲学講話―』新潮社
彼彼女らにとって、沖縄はきっと特別な地になっただろう。10度以上訪れたことがある私にとってもそうだ。
時を忘れ仕事を忘れ、ともするとお互いの関係性も忘れてたくさんの種が蒔かれた。
いつか必ず芽吹くだろう。
