沖縄訪問

 沖縄を訪れた。ダウンジャケットを着ていったのがばかみたいで、沖縄はもう半袖でも過ごせる。日の照る場所に車を置いておくと、ものの数分で車内がむわっと暑くなる。つまり初夏の陽気だった。

 主たる目的は香港教育大学サマースクールの広報活動をすること。これは2018年広島大学ドリームチャレンジ採択課題「IPRRFSS日本支部構築」の協力者として行なっている活動で、今回は琉球大学を舞台にサマースクールの紹介、院生が国際会議に参加する意義などを発表させていただいた。

 活動には必ず副産物がある。上述の当初の意図を超えて、今回はコスモ・ストーリー保育園の見学、琉球大学の上地完治先生ゼミ、岡花祈一郎先生ゼミの研究交流を行うことができ(全体写真を撮り忘れるという痛恨のミス)、さらには沖縄理解の入り口に立てた気がした。例えば研究会中、とても大きなヘリコプターの音が何度もしたが、学生も先生方も特に気にも留めない様子が印象的だった。

 僕のゼミ生も連れて行きたかったのだけれど、資金や学生さんの都合でそれは叶わず。でもその代わり、僕自身が先生方から研究や学務、学生との関係づくりをはじめとしたご助言をいただいた。これは特に思いがけず幸運な副産物だった。反省点も多々あるけれど、人生3度目の沖縄渡航はこれまでで最も充実し、沖縄を味わうことができた期間だった。良い渡航となった理由はおそらく2つ。一つ目は、ゆとりを持った渡航だったこと。二つ目は、信用できる人との繋がりから今回の渡航が実現したこと。これら二つのことは、実はとっても大切なことだと実感した。どう大切なのかはまた別の機会に言葉にしていこう思う。