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日時:2022.7.26.
場所:Microsoft Teams meeting
主催:日立返仁会 関西地区
講演者:角谷賢二
講演内容:ミュオグラフィとは、巨大物体を透視できる最先端科学技術である。その原理はX線透視とまったく同じであるが、X線を使わずに宇宙から飛んでくるミュオンを使う。2006年ごろ東大が世界に先駆けて火山の透視に成功して以来、日本のみならず世界の科学者が古墳、ピラミッドなど多くの大規模構造体に応用しつつある。さらに、2021年には、ミュオグラフィは陸から海への挑戦がはじまり、東京アクアラインの海底トンネルにミュオグラフィ装置を並べて、津波や台風による潮位変化の測定に成功している。
かかる状況下で私は、東京大学、関西大学との共同で絵画、陶芸、伝統工芸などの芸術(アート)で最先端科学であるミュオグラフィを表現する試みを約5年前から取り組んできた。この科学と芸術の融合は新たな領域の開拓と考えており、ともにこのプロジェクトに参加しているアーティストは50名近くにのぼる。さらに現在、岡山ではミュオグラフィを使って造山古墳の透視実験を実際行っている。
今回の講演では、(1)最先端のミュオグラフィの紹介と(2)約50人のアーティストと共同で推進してきた”ミュオグラフィアート”の紹介をする。
参加者:37名