報告者
総合情報学研究科 3年次 髙橋えり
渡航先
香港(香港教育大学)
研究活動期間
2023年7月12日 ~  2023年7月16日

目的・概要


 香港で開催されたアジア社会心理学会The 15th Biennial Conference of the Asian Association of Social Psychology(13-15 July 2023)にFuture Time Perspective and Daily prosocial Behaviorsをポスター発表するために参加しました。2021年コロナ禍にソウルで開催された時は完全オンラインのポスター発表で参加しましたが、今回はハイブリッドということで対面形式を選び、初めて海外の国際学会に直接参加することができました。

現地の様子や渡航を通じて感じたこと


 アジア社会心理学会といってもアジア人だけというわけでなく、アジア圏を研究拠点とする様々な国の研究者が参加していました。ポストコロナにおける心理学研究の潮流や社会心理学全般の新しい発見だけでなく、臨床や文化、ジェンダーなど広い知見に触れることができ、これまで自分が持っていなかった民族的、倫理的な視点も養うことができたと思います。質問して下さったのは向社会的行動に興味を持っている方が主でしたが、尺度や手法についての質問もありました。日本に留学中の留学生からは日本語で質問を受けました。お互いの大学のホームページを紹介したりもしました。

今後、海外で研究活動をする関大生へ一言


 研究者としての英語の能力は、論文を読めればいい、書ければいいというわけではありません。リアルタイムで議論できなければその分野に研究で貢献することにならない。私は現地でとても苦労し、それを痛感しました。研究者になりたいと思っている関大生のみなさん、アジアの学生は英語が堪能です。この関西大学大学院「行動力」人材育成プロジェクトでは、採用者だけでなく広く博士課程の学生が参加できる英語能力を高める講座やプログラムを用意して下さっています。ぜひそれらを活用して海外の研究活動に挑戦して下さい。