報告者
総合情報学研究科 1年次 田崎丈太郎
渡航先
台湾(National Taiwan University)
研究活動期間
2025年12月12日 ~  2025年12月15日

目的・概要


 共著の研究を2件発表するため,また,自身の専門分野外でAI技術がどのように活用されているのかの知見も得るために台湾で行われたTAAI2025に参加した.
 今回参加したTAAIはAI技術の利用に関する網羅的な会議であったため,自身の分野での活用事例は勿論,他分野での活用事例や可能性を見ることができてとても勉強になった.例えば,映像処理による道路の補修や,計算的な予測による医療分野での応用などだ.

 学会参加以前は,自身の研究分野上,AI技術の利用には音声認識や翻訳,作業のサポートの印象が強かったが,今回学会参加を通じて改めて,AIの活用は多岐にわたることを実感できた.

現地の様子や渡航を通じて感じたこと


 渡航中,意外に日本のものが多いと感じた.日本で人気の漫画やアニメのキャラクターのグッズは勿論,日本食のお店,日本語パッケージのお菓子など,日本のコンテンツや商品が多く見られた.
 一番面白いと感じたのは,日本語が含まれるお店の名前や看板が多かった点である.日本でアルファベットや横文字を含むと少し格好良く感じる感覚と似ているのかもしれないと感じた.
 また,現地のアニメショップに立ち寄る機会があったのだが,繁体字とは別で日本語の漫画が売られていることも少し意外だった.

 総じて,日本のカルチャーに対するリスペクトのようなものを感じられて嬉しかった.歴史背景的に複雑な関係性であるにもかかわらず,こうして日本のカルチャーやコンテンツが受け入れられていることは,日本人として,また,日本のエンタテイメントコンテンツの研究者としてとても嬉しく,誇らしく感じた.

今後、海外で研究活動をする関大生へ一言


 異文化を恐れず,積極的に触れてみてほしいと思う.

 日本は非常に閉鎖的な国で,他国の文化に触れる機会が少ない.現地の学生との交流は勿論,コミュニケーションが難しい場合でも,街の様子をよく観察してみたり,現地のローカルな店で食事をしてみたり,散歩してみたり(ただし安全な地域に限る)など,渡航を通じて,異なる文化やそれに基づく思想の違いを体感して欲しい.