
| 報告者 |
| 文学研究科 2年次 曹一凡 |
| 渡航先 |
| ベルギー(ルーヴェン大学) |
| 研究活動期間 |
| 2025年11月9日 ~ 2025年11月16日 |
目的・概要
文学研究科のEU-日本学教育研究プログラムの一環であるEUワークショップは、毎年10月下旬から11月上旬にかけて、ヨーロッパの諸大学を会場として開催される国際ワークショップです。
私は2025年のEUワークショップに参加し、ベルギーのルーヴェン大学にて発表いたしました。
現地の様子や渡航を通じて感じたこと
1425年に創設されたルーヴェン大学は、ベルギー最古の総合大学です。ルーヴェンの学生たちは日本学に大変興味を持っており、質疑応答では活発で忌憚のない質問が次々と投げかけられ、その活気に深く感銘を受けました。また、ヨーロッパの研究者も何名か参加されており、直接対話を通じて多様な視点からのフィードバックを得ることができました。特にヨーロッパからの視点は新鮮で、研究の質を向上させる貴重な機会となりました。
今後、海外で研究活動をする関大生へ一言
今回の渡航は発表だけでなく、現地の大学の先生方が大変親切で、私たちのために時間を割いて一緒に見学してくださいました。
ブリュッセルにあるベルギー王立軍事歴史博物館では、ベルギーの軍事史に関する豊富なコレクションを鑑賞し、アントワープにあるレッドスターライン博物館では、ヨーロッパの移民の歴史について学ぶことができました。
今回の博物館訪問を通じて、ヨーロッパの軍事史や移民史に触れたことで、自身の研究を日本国内だけでなく国際的な文脈で位置づける視点を得ることができました。特に、実物資料や展示方法から学んだことは、研究手法の多様化や学際的アプローチの重要性を再認識させてくれました。
また、ヨーロッパの歴史的経験を参照点とすることで、日本の歴史や文化を相対化し、比較研究の可能性を見出すことができました。このような異文化体験と国際的な視野の獲得は、今後の研究をより広い視野で深化させる貴重な契機となり、将来的な国際共同研究への意欲も高まりました。



