
報告者 |
総合情報学研究科 2年次 大河凌凱 |
渡航先 |
オーストラリア メルボルン(Wesley College、Caulfield Junior College) |
研究活動期間 |
2025年8月25日 ~ 2025年9月10日 |
目的・概要
オーストラリア・メルボルンの Wesley College および Caulfield Junior College を訪問し、現地におけるメディアリテラシー教育の実態を調査した。
目的は、教育現場でどのような指導が行われているのか、どのような教材や資料が用いられているのか、さらに教員がメディアリテラシーをどのように捉えているのかを明らかにすることである。両校において授業や校内の見学を行い、デジタル担当教員へのインタビューを実施した。
現地の様子や渡航を通じて感じたこと
Wesley College では、インターナショナル・バカロレア(IB)の教育方針を反映した授業の様子を見学し、担当教員から指導方法や教材の利用について話を伺った。また、オーストラリアで議論されている「16歳以下のSNS利用禁止法案」に関して意見交換を行い、制度と現場の双方から見た課題を知ることができた。
Caulfield Junior College では、授業や教育環境の見学に加えて、教員研修の体制や課題について伺い、今後も定期的に連絡を取り合える関係を築くことができた。
今回の調査を通じて、日本と比較してオーストラリアではメディアリテラシーに対する問題意識が強いと感じられた。その背景には、英語を通じて英国や米国から直接情報が流入することが関係しているように思われた。また、法律による制限と子どもの実際の行動、さらには制度と教育現場との間に存在するギャップについて考えさせられる部分が多く、研究を進める上で重要な視点を得る機会となった。
今後、海外で研究活動をする関大生へ一言
海外での調査には戸惑いや難しさもありますが、それ以上に新しい発見が待っています。現地で得た気づきは、自分の研究を深め、視野を広げるきっかけになります。経験を通じてしか得られない学びを大切にしながら、ぜひ挑戦してみてください。

