
| 報告者 |
| 理工学研究科 2年次 前田和穂 |
| 渡航先 |
| イタリア トリノ(TORINO LINGOTTO CONFERENCE CENTER) |
| 研究活動期間 |
| 2025年9月6日 ~ 2025年9月13日 |
目的・概要
イタリアで行われたThe 34th Annual Conference of the European Society for Biomaterials (ESB2025)国際会議に参加した。
自身の発表では研究成果「Preparation of biodegradable flexible polymer materials with healing and reshaping ability」についてポスター発表を行い、他の参加者とのディスカッションを通じて新たな知見や実験アイデアを得た。
現地の様子や渡航を通じて感じたこと
自身の研究で開発している材料は環境下での使用を試みていたが、用いている試薬が生体模倣高分子ということで、今回のヨーロッパバイオマテリアル学会に参加した。
今回の学会参加で得た一番大きな学びは「いつもと少し異なる分野において、意外にも自分の材料の性質に需要があるということ」である。いつものフィールドでは当たり前だと思っていたことを違う角度から見ると新しいことに用いることができるという、小さな異分野融合を体感した。また具体的な研究内容についての学びは、ヨーロッパでは日本と比較して研究と社会実装をいかに繋げられるかというところに目的を置いているため、すでに生体において安全性が認められている限られた試薬を使用して研究が進められていることである。制限が多い中でここまで研究を広げられているなら自分の材料も多様な応用方法があるということを認識できるいい機会となった。
今後、海外で研究活動をする関大生へ一言
英語という壁を一度とり払って、研究成果を海外で発信するということにモチベーションを持つことが大切だと思います。迷っているなら、まず行ってみることをお勧めします。



