
報告者 |
総合情報学研究科 2年次 大河凌凱 |
渡航先 |
韓国 仁川(Inha University) |
研究活動期間 |
2025年8月6日 ~ 2025年8月9日 |
目的・概要
韓国・仁川のInha Universityで開催された The 23rd International Conference for Media in Education (ICoME 2025) に参加し、「Investigating Researchers’ Understandings of the Application of Media Literacy」というタイトルで発表を行いました。本学会は日本、韓国、中国、米国を中心に教育研究者が集う場であり、最新の研究成果や教育実践が幅広く紹介されていました。
現地の様子や渡航を通じて感じたこと
会期中は数多くの発表を聴講し、教育現場における新しい技術の活用や各国の教育的取り組みを学ぶことができました。特にAIが教育に及ぼす影響に関する議論が多く、自身の研究テーマとも重なる部分が多く大変興味深いものでした。AIを学習にどう活用するか、学習に与える影響や倫理面の課題など、多角的な視点からの議論に触れ、研究の広がりを感じました。
一方、自身の発表はAI関連のセッションに組み込まれたため聴衆の関心度に不安もありましたが、英語での発表において抑揚や強調など聴衆を意識した話し方ができた点は成長だと感じました。課題としては、自分の言葉で語る力がまだ十分でなく、原稿を読み上げる形からの脱却が必要だと痛感しました。
振り返ると発表に向けた準備の過程そのものが、自分の思考を簡潔かつ明確に整理する良い機会となりました。特に英語で発表するために、平易で分かりやすい表現を意識したことは、今後の研究発表にも活かせると感じています。
加えて、会場では他大学の博士課程の学生と食事を共にしながら互いの発表について語り合い、懇親会ではフィリピン大学の教授や同僚の方々と韓国の伝統料理を囲んで研究や文化について交流することができました。こうした場での会話は、研究内容だけでなく人とのつながりを築く大切さを改めて感じさせてくれるものでした。
今後、海外で研究活動をする関大生へ一言
海外での学会参加は、世界の研究動向を知り、自分の研究を国際的な視点で見直す絶好の機会です。英語での発表や議論には不安が伴いますが、現地に足を運ぶことで「意外となんとかなる」という実感を得られると同時に、オンラインでは得られない「現地での学び」と「人とのつながり」を経験できます。課題や反省点に直面することもありますが、それ自体が成長の糧となります。ぜひ一度挑戦し、現地でしか得られない刺激や交流を体験してみてください。

