報告者
商学研究科 1年次 井下敬翔
渡航先
イギリス エクセター(エクセター大学)
研究活動期間
2025年8月10日 ~  2025年8月18日

目的・概要


 2025年8月13日~15日に英国エクセターで開催された第27回 IEEE International Conference on High Performance Computing and Communications(IEEE HPCC)に参加した。IEEE HPCCは27年の歴史を持つ国際会議であり、世界各国から研究者が集まり、活発な議論が行われる。今年度は採択率が30%で、合計109件の採択論文の中から、私の論文がBest Paper Awardに選出された。

 会議期間中には、エクセター大学の学生と国際共同研究に関する意見交換を行い、カナダ・マクマスター大学の M. Jamal Deen 教授と来年の訪日に関する調整や研究について議論した。さらに、ディナーでは多国籍の参加者や現地の日本人学生と交流し、国際的な人的ネットワークを広げた。

現地の様子や渡航を通じて感じたこと


 エクセターは日本の春のような気温で比較的過ごしやすかったが、日差しが強く、日焼け止めは必須であった。物価は日本の約2倍で、食事や移動にはやや費用がかかったものの、街並みには日本と似た雰囲気もあり親しみを感じた。

 一方で、英語力の重要性を強く実感した。日常会話は問題なくこなせても、研究のような高度な議論をネイティブのスピードで聞き取り、即座に意見を返すことは容易ではなかった。また、Jamal教授から「まずは多くの人と友達になり、尽くすこと。それが将来、自分に良い形で返ってくる」という言葉をいただき、国際交流の姿勢として強く心に残った。

今後、海外で研究活動をする関大生へ一言


 海外での研究発表や交流は、自分の視野を大きく広げる貴重な機会であり、ぜひ積極的にチャレンジしてほしい。

 ただし、英語力は事前にしっかりと鍛えておくことを強く勧める。英語が十分に話せないために発表や交流の場で端に立ってしまうのは非常にもったいない。ネイティブレベルになる必要はないが、自分の意見を相手に伝え、相手の考えを理解できるだけの会話力を持つことで、活動の価値は格段に高まる。自信を持って話せる準備を整え、国際的な舞台で積極的に関わってほしい。