報告者
文学研究科 1年次 曹一凡
渡航先
台湾(東呉大学)
研究活動期間
2025年3月6日 ~  2025年3月8日

目的・概要


 2025年3月、私は台湾の東呉大学を訪れ、同大学で行われた交流活動に参加しました。交流期間中、私は自分の研究について発表を行い、東呉大学の学生や先生方々から多くの貴重な指摘をいただき、非常に有益な経験となりました。

 今回の発表テーマは「南京時代における草野心平の戦中詩集」で、戦時中の日中文学交渉という課題に取り組んでいます。発表後、東呉大学の学生や先生方々から多くの質問やフィードバックをいただきました。特に、先行研究における政治的立場や、戦時中の検閲制度が文化出版物に与えた影響についての意見が出ました。これらの意見は、私の研究における新たな課題として考慮すべき重要な点を明確に示してくれました。

現地の様子や渡航を通じて感じたこと


 東呉大学の日本語学部は、非常に学習意欲が高い雰囲気に包まれており、学内には雛壇や和服娘の立て看板、偽の桜の木などが飾られており、壁には学生たちが先生の指導の下で制作した日本文化に関するさまざまな小知識が掲示されています。東呉大学の先生や学生たちは非常に温かく私たちを迎えてくださり、その温かいおもてなしに深い印象を受けました。今回の交流を通じて、台湾の文化や教育環境に触れることができ、国際的な視野を広げる貴重な経験を得ることができました。

今後、海外で研究活動をする関大生へ一言


 海外での研究活動は、学問の進展だけでなく、異文化理解や人間的成長にも大きな影響を与えます。自分の研究に対する情熱を持ち続け、新しい環境や異なる考え方を柔軟に受け入れることで、より深い学びを得ることができるでしょう。