報告者
理工学研究科 1年次 形山暢紀
渡航先
ベルギー( ブリュッセル(ULB)・ルーベン(KU Leuven Tatjana Lab))
研究活動期間
2025年2月25日 ~  2025年3月2日

目的・概要


 ブリュッセル自由大学 (ULB) では、ULB-Kansai University Workshop “New Approaches and Challenges for the Post-Fukushima Nuclear Risk” に参加しました。このワークショップでは、和田先生、菅原先生、そして ULB の先生方による、原子力発電や核に関する物理的・社会的安全の視点からの貴重な講演を拝聴しました。また、クロージングでは澤山先生より総括とご挨拶をいただきました。

 ルーベン大学 (KU Leuven) では、Tatjana教授の研究室 を訪問しました。Tatjana 先生の研究室では、金属クラスターや MOF などの研究が行われており、私の研究に参考となる点が多いため、訪問させていただきました。先生はとても親切に対応してくださり、研究施設内の装置について説明しながら、一通り案内していただきました。

 また、ルーベン市内でのランチでは、欧州連合 (EU) 日本政府代表部 科学技術フェローの方から、日本とヨーロッパ間の国際教育や国際プログラムについてお話を伺いました。さらに、ルーベン大学 D1 の学生ともご一緒し、意見交換をしました。

 夜には、ブリュッセルのグランプラス前にある CAVE du Roy にて会食を行いました。ULB でご講演いただいた先生方をはじめ、理工学研究科の四方先生、国際部の酒井様、次世代研究員の豊岡くん、西村くんとともに、食事を楽しみながら意見を交わしました。

現地の様子や渡航を通じて感じたこと


 ベルギーと日本の時差は8時間あり、飛行機はドイツのミュンヘン空港まで約16時間、乗り継ぎ後さらに1時間半と、長時間の移動でお尻が割れそうでした。気候については、2月末の訪問でしたが、ベルギーは湿度の高い寒さで、思ったほど厳しくはありませんでした。一方で、日本は風が強い分、体感的にはベルギーよりも寒く感じました。渡航前にYouTube で「ヨーロッパの中ではベルギーの治安が悪い?」といった情報を見て不安に思っていましたが、実際に訪れてみると、治安はかなり良い印象でした。

 ワークショップや会食を通して、先生方や酒井様をはじめ、多くの方々と貴重なお話をする機会をいただき、新たなつながりを持てたことは大きな財産となりました。また、次世代研究員の豊岡くんと西村くんとは、飛行機内やブリュッセル、ルーベンで長い時間を共に過ごし、仲を深めることができてよかったです。

 ラボ訪問では、拙い英語ながらも教授とコミュニケーションを取り、「意外となんとかなるんだ!」という自信がつきました。海外留学も、ノリと勢いで意外とどうにかなるのでは??と、海外渡航に対するハードルが一気に下がり、ポジティブな気持ちになりました。

  空き時間にはアントワープの大聖堂を訪れ、『フランダースの犬』 の舞台となった場所を実際に見ることができました。また、せっかくの機会なので、少しでも多くの経験をしたいと思い、ウサギを食べてみました。味は鶏肉に近く、少しパサついた感じで、一回食べたら満足です。

 今回の渡航を通じて、新しい視点を得ることができ、国際活動へのモチベーションも大きく高まりました。参加して本当に良かったと思います!

今後、海外で研究活動をする関大生へ一言


 自分が深く関わる国際学会への参加も非常に重要ですが、今回私が参加したような異分野のワークショップへの参加も、新たな視点や交流を得る貴重な機会になると感じました。今後、参加の機会があり迷うことがあれば、ぜひ積極的に参加すべきだと思います。