報告者
人間健康研究科 3年次 眺野花
渡航先
アメリカ合衆国 ハワイ(University of Hawaii・Hawaii Academy・Ho’opono Service for the Blind)
研究活動期間
2025年2月19日 ~  2025年3月2日

目的・概要


 私は人間健康研究科において、視覚障害児の体育およびダンス指導をテーマに研究しています。また、地域連携事業の一環として、シニアグループのダンスワークショップにも取り組んでおり、各地の伝統的なダンスや、グループ活動におけるファシリテーションにも関心を寄せています。

 今回の国際研究活動の目的は、以下の活動を通じて知見を深めることです。

  • ハワイ大学で実施されている子どもを対象とした運動プログラム「PLAY Clinic」の見学
  • Hawaii Academyで実施されているシニア向け体操クラスの見学
  • 視覚障害者施設(Ho’opono Service for the Blind)の訪問およびプログラムの見学
  • フラダンスに関する講義・実技の受講
  • The Kamehameha Schoolの児童・生徒によるフラダンス発表の鑑賞

 また、人間健康学部の国際健康福祉実習の一部に同行し、学生のグループ活動におけるファシリテーションについても学びました。

現地の様子や渡航を通じて感じたこと


 最も印象的であったのは、ハワイ大学でアダプテッド体育を専門とするAllison教授が実施していた「PLAY Clinic」です。ハワイ大学の学生が子どもたちとペアを組み、さまざまな運動に取り組んでいました。そこには視覚障害を含むさまざまな障害のある子どもたちも参加しており、アメリカのインクルーシブ体育の実践を直接見ることができました。さらに、学生や子どもの保護者からも話しを聞く機会をいただけ、大変貴重な学びとなりました。

 また、現地に住む方からフラダンスの講義・実技をご教授いただけたことは、ハワイの先住民の暮らしや自然に対する価値観の学びになりました。学校現場でも、単にダンスの動きを習得するだけでなく、歴史や文化を学べる教材になることが示唆されました。

今後、海外で研究活動をする関大生へ一言


 現地での出会いを通じて、出発前に予定していた活動に加え、さらに幅広い経験を積むことができました。語学力に自信がなくても、自分の関心を積極的に伝えようとすることで人とのつながりが広がり、学びを深めることができました。ぜひ、臆せず積極的に行動してみてください!