報告者
東アジア文化研究科 3年次 陳暁淇
渡航先
香港中文大学・復旦大学・紹興魯迅記念館・浙江工商大学・北京大学
研究活動期間
2024年12月10日 ~  2024年12月29日

目的・概要


 今回の海外渡航は、学会発表と資料調査を目的として実施された。本渡航の主眼は、自身の研究成果を国際的な場で発表し、多様な分野の研究手法や最新の知見を吸収することにあった。特に、翻訳学および中国言語文学のグローバルな視点から新たな展開を模索するための貴重な機会となった。

現地の様子や渡航を通じて感じたこと


 学会発表を通じて、多様な背景を持つ研究者と交流する貴重な経験を得ることができた。特に、これまで文献として参照してきた著者と直接対話する機会に恵まれたことは、研究に対する理解を深める上で非常に有意義であった。これにより、新たな交友関係を築くと同時に、同分野で活躍する他の研究者との知的交流を一層深めることができた。

 学会では、翻訳学および中国言語文学に関連する多様なテーマが取り上げられた。近代中国、日本、西洋の歴史を英語を介して考察する研究や、古代文学の視点から近代翻訳作品を分析する試み、さらには現代理論を用いて文学作品を再解釈するアプローチなど、多角的な視点が提示された。これらの多様なアプローチは、魯迅の翻訳活動および文学創作をより立体的に理解する助けとなった。 さらに、同一のテキストを異なる方法で読み解く可能性にも気付かされ、多角的な視点の重要性を再認識する契機となった。本渡航を通じて得られた知見や経験は、今後の研究活動において大きな糧となるであろう。

今後、海外で研究活動をする関大生へ一言


 現地での出会いや対話を大切にしてみてはいかがでしょうか。