報告者
文学研究科 3年次 李逸飛
渡航先
中国 ハルビン(東北林業大学・黒竜江大学)
研究活動期間
2024年11月14日 ~  2024年11月25日

目的・概要


 中国・東北林業大学で行われた「外国語文学研究の中国的現代化シンポジウム」(2024年11月15日~2024年11月17日開催)、および黒竜江大学で行われた「外国語文学研究・全国院生協同大会」(2024年11月22日~2024年11月24日開催)に参加しました。また、黒竜江大学の図書館・CSSCI論文検索データベースを利用し、中国における日本近代文学研究の論文を整理し、さらに研究書籍を調査しました。

現地の様子や渡航を通じて感じたこと


 現地の研究書籍を読み、現地における研究発表を実際に聞くと、同じ日本近代文学に対して、日本と中国の研究方法がこんなにも違うことに驚きながら、その相違性とそれぞれのメリット・デメリットをよく理解できました。中国では欧米の文学理論に基づき、日本近代文学を研究するやり方が非常に多いので、それが日本で研究する人にとってはほぼ未踏の領域であり、とても勉強になりました。おかげで研究の視野を広げ、今後の課題に新たな方向性を示してくれたと感じました。

今後、海外で研究活動をする関大生へ一言


 研究はやはり国・地域によって、それぞれの主流があり、異なる「性格」を感じられます。同じ研究領域で、研究方法の「性格」が違うと、それぞれのメリット・デメリットもはっきり見えます。海外の研究に接触し、如何にそのメリットをいかし、従来の自分の研究方法のデメリットを補うのが、非常に重要な課題だと思われます。