報告者
法学研究科 1年次 西村巧
渡航先
アメリカ カリフォルニア州(ロナルド・レーガン大統領図書館)
研究活動期間
2024年10月1日 ~  2024年10月12日

目的・概要


 ロナルド・レーガン大統領図書館(The Ronald Reagan Presidential Library)での史料調査

現地の様子や渡航を通じて感じたこと


 今回のアメリカ渡航の主な目的は、レーガン大統領図書館での史料調査である。アメリカの公文書の中には、日本国内からアクセスが可能なデジタル化された史料も多く存在する。しかし、デジタル化されていない、いわゆる未公刊の史料は膨大であり、大統領図書館を訪問することでそれらの史料を閲覧することができる。

 現在はレーガン政権期に締結された軍備管理・軍縮条約(協定)について研究しているため、それらに関連する史料の閲覧を行った。閲覧といっても、関連史料が膨大であるがゆえに、現地でゆっくり読む時間はなく、ひたすら史料を撮影する作業を行う。それらの史料を本格的に読むのは帰国後になった。

 また、初めてのアメリカでの史料調査であったため、分からないことが多々あったが、レーガン大統領図書館のアーキビストは非常に親切で、さまざまな疑問に答えてくれ、的確な助言をもらいながら史料調査を行うことができた。

 土曜日と日曜日は図書館が休みであるため史料調査は中断し、併設されているレーガン大統領博物館を訪問した。そこでは、ラジオアナウンサーから映画俳優、カルフォルニア州知事、アメリカ合衆国大統領というレーガンのキャリアに関するさまざまな展示があり、ロナルド・レーガンという人物に対する理解を深めることができた。レーガン大統領博物館では、実際にレーガンがさまざまな外交日程を共にしたエアフォースワンの中を見学することもできる。

今後、海外で研究活動をする関大生へ一言


 今回の史料調査は、僕自身初めてのアメリカ渡航で、さらには、たった1人で11日間という非常にチャレンジングな試みでした。しかし、現地の人たちに助けられ、特にハプニングなく、帰国することができました。また、研究対象であるアメリカを訪れ、いろいろなことを見聞きし、実際に肌で感じれたことは僕自身にとってもすごくいい刺激になりました。

 海外で研究活動ができるチャンスがあるということ自体が貴重なことだと思うので、そのチャンスを逃さないように、ときには思い切って日本を飛び出して研究活動をしてみると現地でしか得られない経験や新しい発見があるかもしれません。ぜひ思い切ってチャレンジしてみてください。