
報告者 |
心理学研究科 1年次 袋本久美子 |
渡航先 |
中国 青島 |
研究活動期間 |
2024年10月1日 ~ 2024年10月5日 |
目的・概要
自身の研究テーマである「祈り」について,日本と中国における類似性や差異性を明らかにすることを目的とした。両国は,一つの体系化された宗教を信仰するのではなく,現在の利益に合わせて超越的存在を信仰するなど宗教観に共通点を持つ。
現地では、寺院など祈りが行われている様々な場所を訪問し,中国の宗教観への理解を深めた。さらに,個人の祈り(どのような背景から祈っているのか,何を祈っているのか)に着目してインタビュー調査を実施し,宗教観および祈りの類似性・差異性に着目してフィールド活動に取り組んだ。また,帰国後に青島市の大学で実施する祈りに関する調査について共同研究者と打ち合わせを行い,祈りの概念や調査項目の翻訳について議論することができ,文面のやり取りだけでは理解し合うことが困難な問題にも向き合うことができた。
現地の様子や渡航を通じて感じたこと
現地に行くことでしか体感できないことや気づきが多く,こうした経験が新たな発見や研究アイデアの創出につながると感じた。さらに,異文化の宗教観に触れることを通じて,自身の国の宗教観を相対的に見つめ直すきっかけを得たことは大変興味深い発見であった。実際に現地を訪れることで,自身の思考が深化する感覚を得られたことが1番の収穫となった。
今後、海外で研究活動をする関大生へ一言
現地の研究者や地元の方など様々な立場の方と積極的に話すことで,自身の研究に対する視野が広くなると感じた。積極的に現地の方と話すこと,研究に関連する場所があれば訪れることをおすすめしたい。

