文明社会の発展と共に、一人当たりのエネルギー消費量は年々増加する傾向にあり、有限である資源を如何に効率的に使用するかが益々重要になっています。 エネルギー変換には様々な無機化学物が関与していますが、機能物質工学研究室では変換効率をより高めることを目的とし、それに資する有用な高い機能を有する新しい物質の開発を目指しています。
具体的には、主に次のテーマに取り組んでいます。
ミクロ・メソ細孔を有する高表面積マンガン化合物の調製と機能評価 ミクロ細孔を有する結晶性有機金属化合物(MOF)の合成と機能評価 例: MOFのよる省エネルギーなパラキシレンの分離 バイオマス由来の化合物の高付加価値化 例: グリセリンの1,3-プロパンジオールへの変換、乳酸の水素化 脱水素反応に関する研究 例: エタノール、2-ブタノールの脱水素
機能物質工学研究室では、特異な機能を持った新しい無機物質を合成することを目指しています。 昨今では、既存の化合物に何らかの添加物を加える、もしくは合成方法を少し変えるといったような方法では、社会にインパクトを与えるユニークなものはなかなか提供できない状況にありますが、 本研究室では、研究例のないか、あっても少ない領域での研究を進めることを基本にしています。