フィリピンのマクドナルドのハッピーセット

2027年度専門演習について

関西大学社会学部では毎年2回生の10月に、3回生、4回生で学ぶ専門演習・卒業研究(いわゆる「ゼミ」)の行き先を決めています。今年は他の専攻とともに、社会学専攻も9月26日に説明会を行い、10月半ばまでに希望するゼミに応募し、希望者が多数の場合には選抜などを経て、11月の末には全員の所属ゼミが決まるというスケジュールになっています。

酒井ゼミでは、この数年「グローバル化する観光」をテーマにゼミを行ってきました。担当教員の専門は国際社会学で、主に国境を越える人の移動を授業では扱っています。ゼミでも関連することを皆で考えていきたいと思い、中長期的な移動・移住も視野に入れつつ、短期間他の場所へ移動していろいろな経験をする観光に焦点を合わせ、自分たちにとって身近な移動を研究対象にしてきました。

卒業研究では、それぞれの受講者が関心のあるテーマを選択して、ほぼ1年間かけて卒業研究論文を書き上げています。例年、多様なテーマで18本前後の卒業論文が提出されます。スポーツ(野球やサッカー、今年はバレーボールも!)、アイドルや推し活、SNS、ファッションやメイクなどと、3回生でやった観光関連のテーマ、たとえばまちおこしや観光客の行動などのテーマが人気です。

今年のゼミではオーバーツーリズムをテーマに研究を行っています。しかし、オーバーツーリズムについて調べるのは少し難しいですね。
春学期には外に出て行く機会があまりなく、新聞記事を読んだり、教科書を見たりと座学が中心になってしまいました。また、ゼミ内での議論に私が口を出してしまうことが多かったことも反省したいところです。

合宿は例年10月頃に行っています。昨年は岡山(蒜山高原と倉敷)に行きました。今年は一部が台湾(台北)に行き、残りのメンバーは近畿圏で調査し、比較するつもりです。来週の専門演習では、台北観光について少しグループワークをする予定ですが、関心がある方は見に来てください(見学者にも少し参加してもらおうかなと思っています)

雨の九份

Image

来年度の専門演習は、今年の反省を踏まえ、テーマを少し変えて(狭めて)、観光と食について調べたいと思っています。観光旅行では、食を楽しみの一つにしている人も多いと思います。そこでしか食べられない特別なものを食べたいと思ってしまうけれど、その食べ物は本当にその土地でずっと食べられてきたものなのでしょうか? 逆に、旅先の食事が口に合わないとき、グローバルなチェーンのレストランがあって、ほっとした、という経験がある人もいるのではないでしょうか?

台北で食べた、なんかローカルなスープの看板

Image

フィリピンのマクドナルドのハッピーセットはチキンとライス!

Image

また、日本国内でもさまざまな地域の料理を食べることができます。海外に行かなくても食で世界旅行ができてしまうのが現在の良いところです。中華料理、韓国料理、カレーやビリヤニ、ケバブ、など、「エスニック・レストラン」と呼ばれるお店で食事をとったことがある人もたくさんいると思います。こうした料理を食べると日本と違う文化に触れているな、と感じますし、日本に移住してレストランでは働く人たちと言葉を交わすのも楽しい経験です。

埼玉・西川口のハッピーケバブ

Image

大阪で中国人留学生と食べた中華料理

Image

では、食を通じて私たちは異文化を理解することができるのでしょうか? 食の向こう側にある移住者の生活を理解するのは可能なのでしょうか。あるいは、ある食べ物がそれを食べる人々の文化を代表していると考えるのは正しいのでしょうか?

というようなことをゼミで考えていきたいと考えています。
来年度は春学期から積極的に出かけて行きたいと考えていますので、慣れない食べ物も面白がって食べられる人の応募をお待ちしています。