7月5日(土)に、考古学研究室7月例会を開催しました。例会では、北川咲子氏(大阪府教育庁文化財保護課)による「川原寺裏山遺跡出土遺物整理作業の進捗報告」、右島和夫氏(前 群馬県立歴史博物館特別館長)による「川原寺裏山遺跡の調査と関大考古学研究室」と題する発表がありました。
現在、研究室では川原寺裏山遺跡の報告書作業を進めており、この作業にかかわる北川氏からは、各遺物の整理作業の進捗と、それにともない新たな知見や残された課題が報告されました。右島氏からは、学生の責任者として参加された1974年の川原寺裏山遺跡の発掘調査の内容について、写真を使って報告がされました。当時の思い出も交えながら、土壙から大量の仏教関係遺物が続々と発見される様子を報告いただきました。
例会には、37名の卒業生や学生が参加しました。会場では、川原寺裏山遺跡の出土遺物も一部並べて、参加者は遺物を前に活発な議論を行っておりました。学生たちは普段手を触れたことのない遺物に緊張しながら、卒業生に遺物の見方を教えてもらっていました。質疑応答に十分な時間をとることができ、今後の報告書作業に有益なご意見をたくさんいただきました。有難うございました。
懇親会は場所を移動して、大学構内のレストラン「チルコロ」で開催しました。例会より参加者が増えて39名となり、研究発表につづいて盛会となりました。途中で新入生10名が自己紹介をしましたが、弥生時代や古墳時代に興味を持っていますと言うと、卒業生たちがひときわ盛り上がっていた様子が印象的でした。