哲学倫理学専修に進むには

①てつりんに入りたい

Q: 哲学倫理学専修に興味があります。分属するためには、なにか、特別な試験や条件などがあるのでしょうか?

A: 最大受け入れ人数までは希望者全員が進めるのじゃ。最大受け入れ人数は50人じゃよ。これを超えた場合には、哲学倫理学専修が開講している 「学びの扉」「知へのパスポート」の成績などを参考にして、成績の上位者を定員まで受け入れることにしてるんじゃが、最近は希望者が20人前後なんで皆基本的に入りたい人は入れると考えてくれていいのじゃよ。

 

②知パスとマナトビ

Q: 哲学倫理学専修が開講している「学びの扉」と「知へのパスポート」は1年生のうちに必ず履修しておかなくてはなりませんか?

A: 別に必須ではないのじゃ。どちらか一方だけ履修していてもかまわんし、また、両方とも履修していない場合、かつ希望人員を超えるようなときには、面接・レポートなどによって選別するんじゃ。 だがのう、二つの科目は、哲学倫理学専修の様子を知るには最も適切な科目なんじゃから、哲学倫理学専修に進みたい、興味ある人は履修しておくことを勧めるぞい。
いずれにせよ、専修分属のやり方は、入学時のガイダンス、また、分属調査に先立って10月ごろに二度にわたって説明するんじゃ。よく聞いておくのじゃよ。

 

資格・就職について

③将来は教員になりたい

Q: 将来のことを考えて、教職資格などを取ろうと思っています。そこで、哲学倫理学専修でとることのできる資格はありますか?

A: 教職科目を履修することで、中学1種・高校1種の教員免許(特に、哲学倫理学専修で取得しやすいのは、中学では社会科、高校では地歴、公民) をとることができるのじゃ。また、博物館学などを履修することで、学芸員の資格をとることができるぞい。 そのほか、司書教諭や司書の資格も必要科目を履修することでとることができるぞい。

 

④将来のビジョンは?

Q: 哲学倫理学専修を卒業したあと、具体的にどういう道が開けるのでしょうか?どの分野に強いんでしょうか気になります。

A: 哲学倫理学専修だからといって、他専修と比べてとくにこの業種に強いとか弱いという特徴はないんじゃよ。先輩たちの就職先をみても、 さまざまな分野に進出していることがわかるんじゃないかのう。
→ 先輩たちの進路
関西大学では、就職前に自分の能力を伸ばすためのエクステンション・リードセンターがあったり、また、キャリアセンターにも、いろいろな情報が きていたりするんじゃよ。
→ キャリアセンター エクステンション・リードセンター
いずれにせよ、哲学倫理学専修で学んだからには、就職試験にのぞむとき、自分で責任をとってきっちりと考えを進めていく思考力こそ、君の取柄 としてアピールしてくるんじゃ。

 

大学院について

⑤大学院に入りたい

Q: もっと僕は真剣に哲学に打ち込みたいです。将来的に大学院に入学するにはどうしたらいいんでしょうか?

A: 大学院には、博士課程前期課程と博士課程後期課程とがあるそい。哲学専攻のなかには、哲学・哲学史研究、哲学・倫理学研究、の2つのコースがあっての、そのどちらかひとつに入学することになるんじゃ。前期課程への入学試験は、年に3回あるぞい(5月 11月 3月)。このうち、5月は学内の進学者のみを対象なんじゃ。
博士後期課程への入学試験は、3月に行なわれるぞい。試験日その他について、詳しくは大学院のHPを参照にするんじゃ。

 

⑥大学院への準備

Q: 大学院に入学するための準備といえば、まず具体的にどんなことをしておけばいいのでしょうか?教えてください。

A: 君がどんな分野に進むにしても、文献や資料をきっちりと読みこなすことが大切なんじゃ。そのためには、外国語の力をのばさんといけんのお。 自分の関心領域に密接に連関している言語(英語、ドイツ語、フランス語、ギリシア語、ラテン語など)を各自で勉強しておくんじゃ。大学院生が主体となった読書会などが、定期的に開催されておるんじゃが、そういう機会をとらえて、原書を読む訓練を積んでいくことも大事じゃの(教員に問い合わせてもらえば、情報をお知らせします)。また、卒業論文では、大学院に進学したあとに研究を継続する ような長い視野でテーマを選ぶことをお勧めじゃの。たとえば、ひとりの哲学者を研究しようというなら、卒業論文、博士課程前期課程、修士論文と進む 間に、その哲学者の著作をこつこつと読み進めていくような姿勢が望まるんじゃないかの。
一般的には以上のことじゃが、5月の内部進学者対象の前期課程入学試験では、すでに3年次までに大学院進学をめざして勉強を積み重ねてきて、 レポートなどで成果を示してきた学生を評価するぞい。
11月の前期課程入学試験では、哲学倫理学の専門的な知識を問う問題が出題されますから、自分の研究したい分野について ひととおりの知識を身につけていることが要求されるのお。
3月の前期課程入学試験では、卒業論文(にあたるもの)が重視ずるぞい。きっちりとしたテクスト読解と、分析の的確さ、問題提起の明確さが審査 されるんじゃ。
3月の後期課程入学試験でも、修士論文について同様の点から審査をするんじゃが、後期課程に進むとなれば、研究職をめざすことが通例なんじゃから、 自立した研究者になりうる資質も問われるかのお。
なお、博士前期課程は2年が履修期間なんじゃが、(各年度ごとに徴収する教育充実費を除いて)2年間の学費と同額で3年かけて履修することができる 長期在学制度があったりするぞい。

 

Q: 私は社会人で、大学院に入りなおして研究したいのですが、特別の試験などがあるんでしょうか?

A: 受験資格を満たしている社会人を対象とする入学試験があるそい。詳しくは(下記の「大学院社会人入試の情報」に明記)を参照にするんじゃ。
→ 大学院社会人入試の情報
なお、博士前期課程は2年が履修期間なんじゃが、(各年度ごとに徴収する教育充実費を除いて)2年間の学費と同額で3年かけて履修することができる 長期在学制度があるぞい。仕事を続けながら学ぼうという人は、そういう制度を活用して研究にとりくむこともできるんじゃ。