国民保護共同訓練に参加してきました

うめだ南トラ研究会、国民保護訓練に参加しました

うめだ南トラ研究会は、令和6年12月17日(火曜日)に大阪梅田で行われた「令和6年度国民保護共同訓練」に参加しました。この訓練は、阪急阪神不動産様より、お声掛けいただき、関西大学URA舘が参加いたしました。

訓練概要

  • 日時: 令和6年12月17日(火曜日)10時から11時まで
  • 場所: ハービスプラザ及び西梅田地下歩行者通路
  • 訓練想定: 某国から弾道ミサイルが発射され、大阪市内に飛来する可能性があると判明
  • 訓練内容: 模擬のJアラート音声等により、訓練参加者への情報伝達を行い、屋内で避難行動を実施。その後、屋外へ移動し、再度模擬のJアラート音声により、緊急一時避難施設(地下歩行者通路)への避難行動を実施

大阪市報道発表:令和6年度国民保護共同訓練を実施します。リンク

座学内容

  • 現在のミサイル発射状況: 2024年には11回以上の発射があり、20発以上が確認されています。Jアラートは7回発信され、北海道、宮城、山形、新潟、沖縄で発信されました。
  • Jアラートとは: ミサイル情報は内閣官房から発信され、武力攻撃情報については消防庁から、緊急地震速報や津波警報は気象庁から発信。いずれも自動で配信されます。
  • 避難施設: 大阪市内に749か所あり、人口カバー率は151%です。

避難行動の具体例

  • 屋外の場合: 爆風や破片から身を守るために、近くの建物に逃げる。近くに建物が無い場合は伏せること。
  • 屋内の場合: 爆風で割れた窓ガラスを避けるために、窓際から離れること。

大阪防災アプリの活用

大阪防災アプリを活用して、国民保護情報や避難先の距離などを確認してください。緊急時に見ることは困難なため、普段から確認しておくことが重要です。

感想

南海トラフ地震が起きた場合のための津波避難ビル(大収容が可能)は、大阪梅田地区ではグランフロントをはじめ数か所しかありません。しかし、ミサイルからの避難については地下に避難すればよいので、多くの避難先が存在しています。市民にとっては地震もミサイルも同じような脅威であり、南海トラフ地震でも同様に梅田全域で国民を保護する取り組みをしてほしいと感じました。

実動訓練

後半は実動訓練を行い、ハービスプラザから西梅田地下道へ移動しました。迅速に移動でき、このルートは各エリアマネジメント会社が設定した避難ルートだそうです。

全体つうじて

当日、内閣府から担当者の方も挨拶されましたが、「ミサイルが飛んでくるような事態はあってはならないものの、準備しておくべきことです」と話されました。これは南海トラフ地震に対しても同じことが言えます。よって市民の意識醸成も必要ですが、インバウンドで海外など国内外からの来街者が多くいる梅田では、意識醸成には限界があります。だからこそ、我々が目指す防災が進めば経済が動き、強靭な街梅田に変わっていくことに寄与したいと改めて感じた良い機会でした。