うめだ南トラ研究会

この研究会は、梅田に集う多種多様な人々が中心となり、自由にその知恵を融合させ、防災の枠を超えた、新たな価値を見出し、生み出し、次の日常に繋げていきます。

ここから生まれる新たな価値は、あらゆる街や人に届けられることで、社会全体の安全文化を醸成します。

大阪梅田地区は、 ここで学ぶ、働く、住まう人のみならず、通勤・通学、買い物など、日々250万もの人が行き交い、ひと・モノ・知が集う多種多様な魅力を持つ西日本最大のターミナルです。

同時に、将来の南海トラフ地震・津波や気候変動によって激甚化する水災害において、多くの高層ビルや巨大地下空間を持ち、人が密集するという、この地区ならではの危うさや不安も抱えています。それゆえに、梅田はどこよりもさらなる安全への高みを目指し、そのソリューションを模索していかなければなりません。

しかし、市民や企業にとっての防災対策はコスト増や面倒、正常性バイアスなど様々な要因が作用し、防災分野からのアプローチだけでは、限界を感じざるを得ません。

その限界を突破するために、梅田の強みを活かし、弱さを理解して、将来に向けた新たな答えを模索する取り組みが、いま必要です。

『南海トラフ巨大地震を見据えた大阪梅田地区の安全・安心イノベーション』研究会代表
関西大学 社会安全学部 安全マネジメント学科 教授
奥村 与志弘