第11回研究会を開催いたしました。
2024年10月10日、関西大学梅田キャンパスにて「第11回うめだ南トラ研究会」を開催いたしました。今回も様々な分野から多くの研究者や関係者が集まり、活発な意見交換が行われました。
冒頭、研究会代表の奥村与志弘より挨拶があり、続いて関西大学名誉教授の小澤守先生より今後の研究会の方向性についての説明がありました。研究会では、うめだ南エリアにおけるデジタルツインの活用可能性についても引き続き検討を行っており、その一環として以下のテーマについて発表が行われました。
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「歩行者シミュレーション技法について-ルールベースと力学ベース-」
川口寿裕教授(関西大学 社会安全学部 安全マネジメント学科)
川口教授からは、歩行者シミュレーションの技術的アプローチについて、韓国ソウルで発生した梨泰院雑踏事故や明石花火大会歩道橋事故を例に挙げながら、解析手法を紹介されました。ルールベースのシミュレーションに加え、物理的・心理的な力に基づいて群集の動きを計算する「力学ベース」の解析が、事故の防止や安全性向上に重要であると説明されました。
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「3次元点群データによるデジタルツイン空間の構築-実寸でのミラーワールド/デジタルツイン構築の必要性-」船越亮様(クモノスコーポレーション株式会社ゼネラルマネージャー東日本統括)
クモノスコーポレーション株式会社船越様より、デジタルツインの役割について、単なるリアルな世界の再現やシミュレーションにとどまらず、デジタルツインを通じて社会の課題を解決し、社会変革をもたらすポテンシャルがあるとのご意見が示されました。また、大阪梅田地区における防災対策としても、デジタルツインの技術が大災害から命を守るための取り組みに寄与できるだろうと話されました。
また、新たに参加いただいた企業の皆様とも情報共有が行われ、具体的な協力体制の構築に関する意見交換が進みました。
今後も自治体様や企業様との連携を深め、「災害に強く、経済が花開く街 うめだ」を目指した取り組みを続けてまいります。
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