研究内容

ペプチド折り紙で創る人工光合成

大気中のCO2濃度増大という環境問題や、石油など化石燃料の枯渇といった資源・エネルギー問題に関連して、太陽光エネルギーを利用してCO2を有効利用しようという人工光合成の研究が活発化しています。私たちの研究室では、「ペプチド折り紙」と名付けられた非天然アミノ酸を導入した人工ペプチドを配位子とする金属錯体を開発することで、人工光合成に挑戦しています。

ペプチド折り紙

分子触媒で創る人工光合成

医療分野への応用を目指した生理活性金属錯体の開発

金属錯体は、有機化合物や無機化合物とは違った独自の性質を持っている。この独自の性質を用いて、特に抗がん作用を持つ金属錯体の研究を行っている。金属錯体を用いた抗がん薬や診断薬といった金属錯体を用いて医療分野での社会貢献を目指す。特に低酸素腫瘍細胞への抗がん作用を持つ錯体の開発、並びに光と使った光線力学的療法薬の開発を中心に行っている。

Co(III)錯体の抗がん作用