ペプチド連結超分子光触媒で創る人工光合成のテーマで第35回科学技術に関する研究費の助成をいただきました。
研究内容
「人工光合成」は、太陽光エネルギーを利用した石油代替物質の生産を最終目標としており、化石燃料枯渇や大気中二酸化炭素濃度増大などの資源・環境問題解決の観点から、次代の重要な技術として活発に研究されている。人工光合成の最終目標は、太陽光エネルギーを用いて水から電子を受け取って酸素を生成する一方、その電子を水素発生や二酸化炭素還元による高エネルギー物質産生に利用するシステムの構築である。しかしながら現状では、太陽光エネルギー捕集、水酸化触媒系、二酸化炭素還元触媒系の開発研究は個別に行われており、これらを統合する技術開発は遅れている。本研究では、ビピリジン骨格を有する非天然アミノ酸を用いて、複数の異なる機能性分子をペプチド鎖で連結する超分子光触媒を開発する。