神経美学とは

about

当ラボでは、「神経美学」という芸術と感性に関する認知神経科学・心理学について、基礎研究・応用研究を行っています。脳機能測定と実験心理学による定量的手法を駆使して、わたしたちの芸術的活動(作品の知覚、表現技法、価値づけ、芸術的創造性など)と認知プロセスとの関係、また感性的な体験・評価(美醜、崇高・畏怖畏敬、感動、ユーダイモニア的価値など)と脳の働きとの関係、さらに感性科学の実社会での問題解決への応用(例:芸術・感性体験による高齢者施設・公共空間のwell-being促進)などに取り組んでいます。

美しさや醜さといった感性は、芸術や外面的特徴だけでなく倫理的判断や善悪判断、購買行動などにも影響を与える人間性の根幹の一つとされ、学際的・国際的にもこの研究領域は注目されています。当ラボでは、美的感覚を脳活動計測に基づき客観的に解析する独創性の高い研究に取り組み、脳・神経科学と美学、芸術を有機的に繋げるユニークな研究成果をあげています。