INPE2018 (第16回 国際教育哲学者ネットワーク)

 2年前ワルシャワで行われた同会議。参加するチャンスはあったものの、留学の事情で参加できなかったのが心残りでこの度のイスラエル開催に参加してきた。日本の教育哲学会でご活躍されている研究者も散見された。

 この会( INPE=INTERNATIONAL NETWORK OF PHILOSOPHERS OF EDUCATION)を日本語に翻訳するとき、本タイトルで示したように「国際教育哲学者ネットワーク」と訳すか、単に「国際教育哲学会」と訳すか迷ってしまう。定訳はあるのだろうか。

 病欠のネル・ノディングス氏に会えなかったのは残念だったが、 この度会長に就任したProf. Sharon Todd (Maynooth University)や、Prof. halvor Hoveidとの交流は有益だった。また、教育哲学においても論争的なテーマである「ユダヤ」に対する理解を深めるため、イェルサレムを訪れバル=イラン大学のDr. Tsvi Sadanと交流を行い、彼の案内のもとヘブライ大学を訪れることができたのは幸いだった。Dr. Tsvi Sadanとは1948年の建国というイスラエルの「国づくり」に教育がどのように貢献したのかディスカッションを行い、ユダヤ教がもつ伝統的な教育力について示唆を得ることもできた。勉強不足を痛感した10日間だった。