先日、「令和の学術出版革命」と題してトリアーデの試みを公開しました。私のブログなんて誰も読んでいないだろう、とブログは備忘的につけているところが大きいのですが、意外に反響があって驚いています。いずれトリアーデの道のりについてもどこかのタイミングで書籍化したいと考えています。
さて、このトリアーデの取り組み、最初は「隠れて」行っていたのですが、最近は自身の研究活動にも組み込んでおり、つい先日関西大学の競争的資金「若手研究者育成経費」の採択の連絡がありました。採択テーマは「『芦田恵之助全集』(電子版)刊行プロジェクト:電子テキストプラットフォーム〈トリアーデ〉を通じた史料の保存・活用と学術出版の新たな可能性」です。研究計画書をご覧になりたい方はお気軽にお問い合わせください。
これにより、向こう2年間の計画で、『芦田恵之助全集(電子完全版)』を編纂・刊行する目処が立ちました。研究助成・査読論文において最近不採択続きの身としては、「採択」の文字が輝いて見えました。嬉しい。
早速、関連する史跡探索の一環で、一昨日、北海道小樽市の旧緑小学校跡地を訪れました。芦田の「高弟」の一人、沖垣寛が長年校長を勤め、「国語の緑」と呼ばれた緑小学校には、1954年に緑小PTAが建立した芦田の晩年の言葉「共に育ちましょう」を記した碑があります。緑小は2018年に閉校し、校舎も取り壊され現在は市営体育館の駐車場になっているのですが、この碑だけはひっそりと、当時の緑小の「憲法」を伝え続けています。