去る8月5日、丹波市竹山小学校(旧竹田小学校)にて、芦田恵之助先生顕彰会の除幕式に参加し、関係資料の寄託契約を行った。
竹田小学校は、芦田恵之助がはじめて教壇に立った学校で当時は竹田簡易小学校と言った。当時15歳だった芦田の身分は授業生だった。
1996年に発足した顕彰会は「一定の役割を果たした」として今年3月の同校の合併/閉校を機に解散。会の活動と芦田恵之助を記念して碑を建て、その除幕式を行ったというわけだ。
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◯院生とともに参加した除幕式
記念碑の前面には有名な「共に育ちましょう」の標語が、裏には個人内評価のはしりである「薔薇二本」が掲載されている。

◯顕彰会に残された8幅の掛け軸のうち、「薔薇二本(ふたもと)」は竹山小学校内へ、残りは竹田地区自治振興会で引き続き保管される。
昨年の訪問を機に、竹田小学校や顕彰会が引き継いできた貴重資料の寄託契約を結ぶ運びとなった。除幕式の前には寄託が理事会で正式に承認され、契約を交わした。

◯寄託契約の様子
直筆の「 新日記」や「上書稿」などの貴重資料は、翻刻し原データとともに現在編纂中の電子版芦田恵之助全集に掲載する。また、研究室内に「芦田恵之助コレクション」を設置し、希望者には無料で公開する予定だ。
一連の様子は、8月8日の丹波新聞に掲載されている。
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◯丹波新聞8月8日
これまで芦田恵之助の功績を讃え、その教育理念を受け継ごうと活動されてきた、顕彰会の方々や、竹田小学校の先生方に心より敬意を表したい。「芦田恵之助コレクション」及び資料の公開、そして研究活動に微力を尽くす所存だ。