家の近くに、とても美味しいシュトレンを売っている店を見つけた。
こじんまりした可愛いパン屋さんで、店の一角で地域の人たちがハンドメイドの小物を売っていた。おしゃれなしめ縄を手に入れた。

写真が下手で申し訳ないのだけれど、実物のシュトレンはとても可愛い。↓

お店では時々子どもへの絵本の読み聞かせもやっているらしく、優しく尋ねていただき最近子供ができたことを言った。話題は幼稚園・保育園へ。
お店のお姉様方は、近所にある私立幼稚園の名前を並べて、特徴を教えてくれた。例えば関大幼稚園はシュタイナー教育を実施していてのんびりしているだとか、○○幼稚園は保育料が最も高い、だとか。それ自体はとても有益な情報だった。調べておかないとな、と思っていたからだ。
しかし、その最も「高い」保育園の保護者たちの中に、保育料を値上げして欲しいという方が少なからずいらっしゃるという話を聞いた時は驚いてしまった。要するに「貧乏人は来るな」ということなのだ。話しかけてくださった方たちがとても優しく、温かく素敵な人たちだったからこそ、「私立のちょっと良い幼稚園に入れるのが子どものため」的な雰囲気が身近にあるような気がして、なんだかちょっぴり残念な気持ちになってしまった。
噂話を本気にするのもどうかと思うけど、「貧乏人は来るな」を前提に、保育料を上げてほしいと主張する親たちは、子供に園で何を学んで欲しいと思っているのだろうか。そりゃあ例えば躾がなっておらず、物を取られたりしたら僕だって親として嫌かもしれないが(この発想が出てくる時点で、僕の中にも「貧しい家庭の子どもは人のものを盗る可能性が高いと思っているのかもしれないと思い余計落ち込んだ」)、保育園や幼稚園なんて他者とともに生きるレッスンの第一歩じゃないか。大人が子供に差別を示してしまってはダメじゃないか、と思った。言葉は飲み込んだ。
もしパパ友やママ友ができた時、そんな雰囲気を感じてしまったら嫌だなと思う。同時に、自分が牧歌的なことを言っていることもある程度自覚はしておかないといけない。子育てに関しては本当てんで素人だなと実感した出来事だった。