学外特別講師のアタリさん

 今日は学外から、特別講師に来ていただきました。日本たばこ産業株式会社(JT)、事業企画室の阿多利直さんです。「生涯学習概論」という授業で、職能開発としての生涯学習というテーマでお話をしていただきました。社会人の楽しさを語ってくれる大人を、学生は新鮮な驚きとともに受け止めたようです。アタリさんの語る言葉には熱があり、ビジネスマンの矜持を感じました。学生も僕も、すっかりその熱にやられてしまったように感じました。

 僕にとって示唆的だったのは、授業の成否の曖昧さに立ち向かうビジネスマンの姿勢です。「いい授業とは何か」このような問いに対して、改めて次の視点を考えざるを得ませんでした。

いい授業とはー

①それは誰にとってか。
②良し悪しは、どの時点で測られるのか。
③ステイクホルダーをどこまで想定すべきなのか(学生はもちろん、保護者、教育界?国?)。
④成果(例えばコメント)から推し量れるものなのか。
⑤「新鮮さ」を感じさせるものなのか。

などなど。

アタリさんの来学を聞きつけ、去年講義を受けた学生が2人、再び講義を受けに来てくれた。また、話を聞きに来てくれた。アタリさんが来て以来、教育の専門家としての私は、果たして良い授業ができているのか、再び不安な日々を過ごす羽目になっている。