牛タン食べに仙台へ。仙台の宮城教育大学で日本教育学会が開催されていたので参加しています。初参加です。教育学に関する日本最大の学会だけあって、発表・議論の質が高く、どの発表にも関心をもって参加しています。特に面白かったのは、既存の教育学理論に乗っかって入ってくる「最新テクノロジー」の問題圏。「学びの個別化」論との親和性も高いし、2016 年に成立した「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する 法律」(「教育機会確保法」)との親和性も高い。理想(人々が良いと思っている[いた]教育の実現)と現実(経産省や民間企業による教育の論理外からの教育への介入)の間を埋めるのが学者の仕事だとすれば、牛タン食ってる場合じゃねえなという気がしています。
以下は今日までに参加したラウンドテーブル、部会、シンポジウム(敬称略)。
[8月30日(木)]ラウンドテーブル
新しいテクノロジーと教育 ―AI・ビッグデータは指導・評価・選抜をどう変えるか―
企画者:広田 照幸(日本大学)
司会者:広田 照幸(日本大学)
報告者:杉田 浩崇(愛媛大学)
報告者:木村 拓也(九州大学)
報告者:仁平 典宏(東京大学)
報告者:福島 創太(東京大学大学院)
[8月31日(金)]
9:30 ~ 12:30 2 号館 230 【テーマ B- 8】
戦後教育史の諸問題(a)
司会:米田 俊彦(お茶の水女子大学) 岩田 一正(成城大学)
9:30 ~ 10:30
日教組 塩原大会(1949 年 11 月)の「転換」のプロセスに関す る一考察
・高木加奈絵(東京大学大学院・学生)
・古賀 徹(日本大学)
・宇内 一文(常葉大学)
・松嶋 哲哉(日本大学・研究員)
10:30 ~ 11:00
原爆投下とミュージアム
・寺岡 聖豪(福岡教育大学)
11:00 ~ 11:30
戦後日本における教育研究所・教育研究システムに関する歴史的研究 ー教育研究と教員研修の関係性に着目してー
・越川 求(千葉県立保健医療大学)
11:30 ~ 12:00 戦後初期の国際教育・労働運動における日本の路線選択 ―WCOTP 加盟をめぐって―
・長嶺 宏作(帝京科学大学) 12:00 ~ 12:30 討論

15:15 ~ 18:15 2 号館 220 課題研究Ⅰ
義務教育を問い直す ―「教育機会確保法」の成立をふまえて―
司会者:
酒井 朗(上智大学)
村上 祐介(東京大学・教育社会学)
シンポジスト:
奥地 圭子(NPO 法人東京シューレ/ NPO 法人フリースクール全国ネットワーク)
後藤 武俊(東北大学・教育行政)
森 直人(筑波大学・社会学[労働社会学/社会階層論])