融体加工について
融体(液体・固液共存流体・気液共存流体)はその成形自由度に優れているため、融体加工の対象は、「鋳造」、「射出成形」、「溶射」や「積層造形」など広範囲に及びます。
当研究室では主に鋳造をテーマとして研究を行っており、融体の流動や凝固・固化・硬化に伴う現象に対して、「物質の熱力学的平衡状態」、「液体・高温固体を含む化学反応」、「液体の固体への濡れ性」に注目した研究を行っています。
研究例としては、「鋳造材料の合金設計」、「鋳型の造型・硬化」、「鋳造欠陥の要因解析」、「溶湯とスラグの反応」などが挙げれます。
「研究と学び」について
研究において最初に重要になるのは、「何のために何を調査すべきかを計画する」研究デザインです。このデザイン能力は研究に限らず様々な仕事において共通して必要な能力です。本研究室での学びにおいて、研究デザイン能力の育成に重きをおいています。この能力を身に着けるための近道は「実験 ⇒ データ解析 ⇒ 考察と次なる課題の立案」の繰り返しです。研究は予想通りに進まないことも少なくありません。融体加工研究室では、実験の成功・失敗ではなく、主体的に研究を繰返し継続することに目を向けて学びを進めていきます。
社会とのつながりについて
融体加工の応用は工業プロセスとの関連が深く、当研究室では研究による社会貢献を目指しています。学外(企業・研究機関・他大学)との共同研究や技術相談を随時受け入れております。(2024年10月現在 共同研究4件、試験・分析1件、研究・技術相談2件)