自然災害や政情不安により,多くの文化財が,劣化・崩壊・消失の危機にあります.現代から後世へと受け継いでいく
必要のある人類の貴重な遺産として,修復や補修を進め,維持管理を継続的に実施してことが課題となっています.
多くの文化財は,人の生産物,構造物という意味では,本来の役目を終えているものが多いですが,文化的な調査・研究
の対象であるだけでなく,継続的な維持管理対象としては,都市のインフラ管理と同様の技術的枠組みが適用できると
考えられます.いかにICTを活用して,継続性を確保し,むしろICTによる恩恵により,より多くの人の関心を集めて共有
財産としての価値を高めていくような仕組み作りに取り組んでいます.
- エジプトの文化財を対象としたシステムの例
- Y. Yasumuro, R. Matsushita, T. Higo, H. Suita, On-site AR Interface based on Web-based 3D Database for Cultural Heritage in Egypt, EUROGRAPHICS Workshop on Graphics and Cultural Heritage (2016) C. E. Catalano and L. De Luca (Editors), pp. 183-186, 2016.
- introduction movie
- バーレーンの文化財を対象としたシステムの例