本ゼミでは、地震による構造物の被害に関連した事項全般を取り扱う。
具体的には、将来の地震による地盤のゆれ(地震動)の評価から、種々の構造物の被害を予測する方法(耐震診断法を含む)、さらには耐震補強の方法やその効果の評価、耐震補強を普及させるための方策、将来においても耐震性が低下しないための維持管理などである。本演習は大学における学修の集大成である4年次の卒業研究演習と連動しており、これらの諸問題に関連した任意の研究テーマを各自が設定し(あるいは企業との共同研究等の研究プロジェクトの一部分に参画し)、履修者はおよそ1年半の期間をかけて卒業研究論文を仕上げていく。
また、随時、外部の講演会・見学会等への参加を行い、実際の構造物を目で見てスケール感を学ぶなど、地震に関する防災や減災の実務的視点も学ぶ。