ダブルディグリー(DD)プログラムに参加した学生の体験談を紹介します。

一生の宝物になるような貴重な経験を

元々留学に興味があり、学部生の時にアメリカへの中期留学を経験しました。帰国後もその楽しさが忘れられずさらに長期の留学を探していたところ、理工学研究科のダブル・ディグリープログラムに出会いました。留年することなく関西大学とギーセン大学の二つの修士号を得られるという点が、最も心を引かれたポイントです。
応募にはTOEFLやIELTS等の英語資格いずれかの取得が必須だったので、参加を決意してからは規定のスコア取得に向け努力しました。
自分と異なる価値観、多様なバックグラウンドを持つ人々と交流することで視野が広がり、多角的な考え方ができるようになったと感じています。また、英語についての認識も大きく変わりました。成績や資格のために勉強するべきものではなく、学びとコミュニケーションのツールとしての重要性に気づくことができました。
約一年間の留学に挑戦するのは勇気がいると思いますが、得られるものの幅は日本にいるよりも確実に広がります。一生の宝物になるような貴重な経験をしてみませんか。

理工学研究科
化学生命工学専攻 化学・物質工学分野
渡邉 莉野

毎日が未知との遭遇であり、新しい気付きの連続

学部生の時、海外の学生との議論に全く加わることができず、悔しい思いをしました。語学力への自信のなさよりも、自分の意見をはっきり伝えられないことにもどかしさを感じました。この時の悔しい思いを新たな成功体験で塗り替えたいと思い、現地学生と議論しながら研究活動に取り組むことができるダブル・ディグリープログラムへの参加を決意しました。
正しい英語を話すことよりも、自分がどう考えていて、どうしたいのかを粘り強く伝えることが大切であると学びました。異文化の学生とはコミュニケーションの取り方や「当たり前」に多くの相違がありました。そのため、自分の考えを粘り強く伝えて相手の真意を聞き取る“対話”が不可欠でした。留学生活の中で自然と身に付いた対話力は、今後も自分自身の強みになると思います。
留学生活は毎日が未知との遭遇であり、新しい気付きの連続です 。一年後には、より広い視野を持って深く物事を考えることができる人になると思います。ぜひ勇気を出して一歩踏み出してみてください。

理工学研究科
化学生命工学専攻 生命・生物工学分野
石田 理子