土木学会地震工学員会・耐震基準小委員会・復旧性WGでは、土木構造物の耐震性能のうち、地震時の復旧性をどのように評価すればいいかについて議論してきました。特に、緊急時対応や復旧・復興の要となる道路ネットワークなどのライフラインについての復旧事例の収集や分析を行いました。しかし、実際の被災時の復旧活動は、個々の現場での状況に基づいた判断が重要となる面も大きく、技術者間で共有すべき貴重な知見・経験も多々残されていると思われます。そこで、2021年3月2日に土木構造物の復旧性評価に関するシンポジウムを開催することといたしました。このシンポジウムでは、災害時の構造物の復旧性についての実際の事例をもとに、目標性能としての復旧性の評価方法を議論します。

(本ページでは、上記のシンポジウムのプログラム及び投稿論文を当面の間、掲載します)

プログラム:各論文の発表時間は質疑応答込みで20分を予定しています。

<開会挨拶及び基調講演>(PM1:00-2:00)

開会の挨拶および基調講演者の紹介

         酒井久和(耐震基準小委員会委員長・復旧性WG長・法政大学教授)

基調講演「東日本大震災を経て、将来に備える」(講演資料はこちら) 

            池口正晃(国土交通省近畿地方整備局・企画部長)

<セッション 1>(PM2:05-3:05)

「リスク・レジリエンスに基づく南海トラフ地震による強震動と津波を受ける道路ネットワークの補強 優先度判定」(論文はこちら

        石橋寛樹、青木康貴、小島貴之、秋山充良(早稲田大学)、越村俊一(東北大学)

「大規模地震による路面下空洞の発生傾向と早期道路復旧に向けた対策事例」(論文はこちら

        岡本順平、徳永珠未、小池豊(ジオ・サーチ株式会社)

「斜面カルテによる共分散構造モデルを用いた斜面の地震時信頼性評価」(論文はこちら

        柾丹人、酒井久和(法政大学)、梶谷義雄(香川大学)

<セッション 2>(PM3:10-4:10)

「補強土壁の復旧性に関する事例収集と考察」(論文はこちら

        栗林健太郎(エイト日本技術開発)

「地震及び水の侵入の影響により変状したジオテキスタイル二重壁補強土壁の措置事例」(論文はこちら

        辻慎一朗、伊藤修二、久保哲也(前田工繊株式会社)

「震災時の道路土工構造物における一般開放に向けた復旧作業の事例分析」(論文はこちら

        日下寛彦、中島康介、安部哲生(高速道路総合技術研究所)

<セッション 3>(PM4:15-5:45)

「複数回地震動作用時における橋台背面アプローチ部の段差量に関する考察」(論文はこちら

        梶田幸秀、福井誠司、松田泰治(九州大学)

「災害情報による道路被害の復旧必要期間の評価」(論文はこちら

        一井康二、門田朋也(関西大学)

「大規模停電に伴う上水道システムの機能支障に関する事例調査」(論文はこちら

        丸山喜久(千葉大学)、永田茂(防災科研)

「和歌山県における南海トラフ地震の斜面崩壊による孤立性評価」(論文はこちら

        穂積克樹、酒井久和(法政大学)、梶谷義雄(香川大学)

論文集およびCPD登録について

 聴講申し込み者でご希望の方には、後日、pdf形式の論文集をお送りします。ご希望の方は3月15日までに下記,FukkyuWG@gmail.comまでご連絡ください.

 CPD登録につきましては,下記のページでご確認ください.

 https://committees.jsce.or.jp/eec201/node/19

 その他、ご質問等がございましたら, FukkyuWG@gmail.comまでお問い合わせください。(お返事にお時間を頂戴することがあります)