2023年7月15日(土)大阪産業創造館において開催された第20回失敗学会大阪夏の大会で吉田教授が「失敗事例に潜む背後要因の一考察(トンネル火災事故)」を報告。
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【発表要旨】いまから約半世紀前の1972年、全長約14キロの長大トンネルである北陸トンネル(北陸
本線、福井県)にて未曽有の火災事故が発生し、30人が死亡し、714人が負傷した。本事故は失敗学会の失敗知識データベースに掲載されている事故の一つである。発表者はこれまでトンネル火災事故発生時における乗客の避難行動や乗務員の避難誘導に着目し、分析結果や被害軽減策などを自著『鉄道トンネル火災事故の検証-避難行動の心理と誘導のあり方』(ミネルヴァ書房、2018年)に取り纏めた。本発表では、事故の原因の一つである長大トンネル火災対策が不備であった組織体制の背後要因について考察する。