単著
『日米首脳会談――政治指導者たちと同盟の70年』(中公新書)
山口航 中央公論新社 2024年
日本の「参勤交代」「物乞い」とまで当初揶揄された日米首脳会談。経済面での日本の台頭、米国の翳りから、貿易摩擦や安全保障問題を抱える関係、2国間を超えた国際社会でのパートナーへと変貌。他国と比しても会談頻度は増している。トップ同士の対話や人間関係は、何を生み、創ってきたか――。本書は、米国14人、日本28人の首脳による約150回に及ぶ会談を追い、70年以上にわたる日米関係を政治指導者を通して描く。
『冷戦終焉期の日米関係――分化する総合安全保障』
山口航 吉川弘文館 2023年
総合安全保障とは何か。それはただ経済や食糧を含む安全保障を意味してはいなかった。日米の政府機密解除文書や当事者への聞き取りに基づき、大平正芳・鈴木善幸・中曽根康弘政権とカーター・レーガン政権の政治外交過程を再現。当該期の日米同盟を、多層性と多様性の概念を用いて捉え直す。今日活発な安全保障論議を建設的にするための意欲作。
編著・共編著
Examining Heisei Japan, Vol. IV: Society and Culture
Supervised by Kitaoka Shinichi, edited by Tsutsui Kiyotada, Nakatani Tadashi, and Yamaguchi Wataru (担当:共編者(共編著者)) Japan Publishing Industry Foundation for Culture 2026年
Examining Heisei Japanシリーズの第4弾にして最終巻となる本書は、象徴的アイデンティティ、公共的知識人の役割、文化の伝承、グローバル化の社会的影響といったテーマに関して、影響力のある論考を集め、この時代を形作った諸潮流を広範な視野から提示している。
『日米同盟史』
山口航編 (担当:編者(編著者), 範囲:「まえがき」「日米同盟の『対称性』と『対等性』」「『新冷戦』と『新デタント』期――なぜ日米防衛協力が進展したのか」「同盟の『漂流』と『再定義』――なぜ日米同盟は冷戦後も存続したのか」) 法律文化社 2025年
戦後日本外交と安全保障の基軸である日米同盟について、これまでの歴史と今後の展望を考察。日本と米国がどのような関係を築こうとしたのかを、「対称性」と「対等性」という視点から論じる。また、日米関係を学ぶ人のための文献ガイドを各章末に収録し、研究の最新動向を紹介する。
『日本外交の論点〔新版〕』
佐藤史郎, 川名晋史, 上野友也, 齊藤孝祐, 山口航編 (担当:共編者(共編著者), 範囲:「なぜ、いま『日本外交の論点』なのか」「日米同盟をめぐる対立軸」「政府開発援助と『国益』」「新版へのあとがき」) 法律文化社 2024年
日本外交における「すべきである/すべきでない」の対立を正面から取り上げつつ、学術的な基盤に裏打ちされた議論のセットを提供する。安全保障や国際協力、経済、文化にも視野を広げ、日本が直面している課題を広範に収録。新たに宇宙政策の論点を収録。
『Q&Aで読む日本外交入門』
片山慶隆, 山口航編 (担当:共編者(共編著者), 範囲:「なぜ日米間で経済摩擦が激しくなったのですか」「日米同盟が終わることはあるのですか」「自由で開かれた国際秩序を求めて」「『ファーストレディー』の外交」「首相の訪米」「外交とワイン」) 吉川弘文館 2024年
ペリー来航から米中対立の現在まで、日本の外交はどのように行われてきたのか。戦前・戦後・現代の3部構成で60の問いにわかりやすく答える。外交官・外務省の役割や、大使館と総領事館の違いから、国際関係、皇室外交、環境政策や難民問題まで、歴史・政治・経済・安全保障の諸問題を解説。未来の日本外交を考える手引きとなる恰好の入門書。
共著・共訳
『アメリカ大統領図書館――歴史的変遷と活用ガイド』
田中 慎吾, 高橋 慶吉, 山口 航 (担当:共著, 範囲:「変容し続ける大統領図書館」「ロナルド・レーガン大統領図書館」「ジョージ・H・W・ブッシュ大統領図書館」「ウィリアム・J・クリントン大統領図書館」「ジョージ・W・ブッシュ大統領図書館」「バラク・オバマ大統領図書館」「ドナルド・J・トランプ大統領図書館」) 大阪大学出版会 2024年
アメリカ大統領図書館の全貌を明らかにした本邦初の歴史書兼リサーチガイド。
歴史的価値の高さにもかかわらず、過去には失われてしまったものも多い大統領文書が、いかにして大統領図書館で保管・公開されるようになったのか。第1部では大統領図書館制度の誕生から現在に至る歴史を詳しく解説。民主主義の根幹をなす、大統領文書の管理の歴史について深く掘り下げる。
大統領図書館の資料活用は、アメリカ研究だけでなく、日本を含む世界各国の現代史研究においても意義深い。しかし日本人が大統領図書館を利用するには、情報収集の難しさやアクセスの困難さから高いハードルが存在しているのが現状だ。第2部では大統領図書館で資料調査を円滑に行う際に必要な情報をすみずみまで解説。渡米前の準備・諸手続きをはじめ、各大統領図書館へのアクセス・利用方法・所蔵資料の内容など、現地での資料調査のための情報を網羅的に提供する。
『国際関係史の技法――歴史研究の組み立て方』
村田晃嗣, 中谷直司, 山口 航 (担当:共訳) (原著:マーク・トラクテンバーグ) ミネルヴァ書房 2022年
国際関係史はどのように学び、研究すべきか。本書では、その学問的枠組みから資料探索や論文執筆の方法までを、冷戦史研究の泰斗がわかりやすく解説する。紹介した方法を実際に用いて日米開戦過程の研究に取り組む章は圧巻で、試行錯誤しながら解釈を構築していくさまは、歴史研究が組み立てられる現場に立ち会うかのようである。国際関係史を学ぶ者はもちろん、歴史に関心のある幅広い読者にとって刺激の尽きない一冊。
Marc Trachtenberg, The Craft of International History: A Guide to Method, Princeton University Press, 2006の翻訳。
分担執筆
『国際政治のなかの日本外交史――「開国」から「自由で開かれたインド太平洋」まで』
片山慶隆編 (担当:分担執筆, 範囲:「『国際国家』を目指して」) 法律文化社 2026年
日本は幕末の「開国」期や、第二次世界大戦後の占領期以降、どのように国際社会に参加/復帰したのか。また、日本は諸外国といかなる関係にあり、それをどのような人々が担ってきたのか。本書は、「国際政治史としての日本外交史」を目指し、世界各国との関係だけでなく、国際連盟や国際連合などの国際機関との関係についても歴史的経緯を叙述し、「自由で開かれたインド太平洋」構想を提唱する日本外交の今後まで展望する。
『アジアの安全保障2025-2026 大国が揺るがす国際秩序と東アジアの安全保障』
德地秀士監修, 平和・安全保障研究所編 (担当:分担執筆, 範囲:「米国トランプ政権と日米関係」) 朝雲新聞社 2025年
我が国の平和と安全に関し、総合的な調査研究と政策への提言を行っている平和・安全保障研究所が、総力を挙げて公刊する年次報告書。定評ある情勢認識と正確な情報分析。世界とアジアを理解し、各国の動向と思惑を読み解く最適の書。アジアの安全保障を本書が解き明かす。
『国際秩序のなかの「一帯一路」――歴史、地域・国際関係、領域からの視座』
浅野亮編 (担当:分担執筆, 範囲:「価値外交の系譜における『自由で開かれたインド太平洋(FOIP)』――紐帯としての価値と普遍としての価値」) 法律文化社 2025年
新興超大国となった中国の国際的影響力は、政治、経済、軍事や文化など広い領域にまたがり、超大国アメリカとは対立と協力が併存している。中国・習近平政権が打ち出した巨大経済圏構想「一帯一路」は、「ポスト冷戦期」の国際秩序に大きな変容をもたらしている。「一帯一路」のプラス面だけでなくマイナス面をも正面から取り上げ、変容する国際秩序との関わりを明らかにする。
『国際安全保障がわかるブックガイド』
赤木完爾, 国際安全保障学会編 (担当:分担執筆, 範囲:「総合安全保障研究グループ『総合安全保障戦略 大平総理の政策研究会報告書5』」) 慶應義塾大学出版会 2024年
ポスト冷戦時代が終わり、大国間競争への回帰が顕著になった今日、
国際安全保障のさまざまなテーマへの関心は広がり、ますます深まっている。
本書は古典的名著からテーマ別の重要書まで123冊をとりあげ、背景・概要とその現代的位置づけを明らかにする。
第一線の専門家たちによる、国際安全保障を理解するための入り口となるブックガイド。
『「今どきの若者」のリアル』(PHP新書)
山田 昌弘編 (担当:分担執筆, 範囲:「『みなまで言うな』は通じない」) PHP研究所 2023年
「今どきの若者は〇〇だね」と自らの印象で語られがちだが、研究者やノンフィクション作家たちは若者をどう捉えているのか。
「承認欲求はあるが人前では褒められたくない」「『ゆるい職場』だと自分は成長できるのかと不安になる」「『SDGsに配慮したモノだと、堂々と胸を張れる』など『意味のある消費』を望む」……。Z世代の思考を知り、日本の今と将来を考える。
『トピックからわかる国際政治の基礎知識――理論・歴史・地域』
渡邊啓貴編 (担当:分担執筆, 範囲:「経済安全保障――『総合安全保障の教訓』を活かせるか」「深化する日米同盟」「日米関係史――ペリー来航から一七〇年」) 芦書房 2023年
メディアや学会で活躍中の気鋭の専門家27名と世界情勢を学び国際感覚を磨く。ネットやニュースなどでは得られない国際政治のエッセンスを満載。世界情勢から読み解く国際政治の理論と歴史,地域情勢と各国事情などの基礎知識を多数提供する。
『テキスト日米関係論――比較・歴史・現状』
畠山圭一編 (担当:分担執筆, 範囲:「日米摩擦激化の時代——1980年代の日米関係」) ミネルヴァ書房 2022年
本書は、日米関係を「比較」と「歴史」の二つの視点から描くとともに、さらに「現状分析」と「将来展望」を試みる。日米関係の歴史と現状、両国の政治・経済・社会・文化等の特質、日米交流と相互作用、国際社会における意義と役割など、複眼的なアプローチにより、日米関係の全体像を把握できる包括的なテキスト。
『ポリティカル・サイエンス入門』
坂本治也, 石橋章市朗編 (担当:分担執筆, 範囲:「国際政治――戦争はなぜ起きる?」) 法律文化社 2020年
政治にまつわる世間一般の俗説・神話を破壊し、政治を分析する際の視座を提示する。現代政治の実態を考える政治学の入門書。政治に関する誤解や偏見を打ち破る政治学のおもしろさを伝える。コラムや政治学を学ぶためのおススメ文献ガイドも収録。
『昭和史講義【戦後篇】』(下)(ちくま新書)
筒井清忠編 (担当:分担執筆, 範囲:「ロン・ヤス関係――個人的信頼関係と日米外交」) 筑摩書房 2020年
最先端の実証研究者による『昭和史講義』シリーズ、満を持しての戦後篇。下巻は55年体制成立以降、主に1950年代後半から昭和の終わりまでを扱う。
『安全保障の位相角』
川名晋史, 佐藤史郎編 (担当:分担執筆, 範囲:「開発協力大綱をめぐる言説――非軍事目的の他国軍への支援に焦点を合わせて」) 法律文化社 2018年
日本の外交・安全保障をめぐる議論が「右」と「左」に分かれて交わらない―ならば,われわれは何をなすべきか。物理法則よろしく逆相同期した二項対立状態から脱するための,新たな空間概念とその応用を提示する。
『日本外交の論点』
佐藤史郎, 川名晋史, 上野友也, 齊藤孝祐編 (担当:分担執筆, 範囲:「日米同盟をめぐる対立軸」、「政府開発援助と『国益』」) 法律文化社 2018年
安全保障や国際協力、経済、文化にも視野を広げ、日本が直面している課題を広範に収録。「すべきである/すべきでない」の対立を正面から取り上げつつ、学術的な基盤に裏打ちされた議論のセットを提供する。各章10ページ程度のコンパクトな分量で読みやすく、大学におけるアクティブラーニングにも最適な26の論点集。


















