美術史領域

何が学べるか


何のために美術史を学ぶのか?

 美術が⽣まれなかった時代はありません。では、なぜ⼈間は常に美術を必要とし続けてきたのでしょう。「美術とは何か」という問いは、「⼈間とは何か」という問いでもあります。美術史を学ぶことは、⺠族や⽂化、宗教のちがいを超え、「⼈間そのもの」を深く理解することにつながります。

美術史領域が扱う対象は?

 美術史領域では、⽇本、東洋、⻄洋の絵画、彫刻、建築、⼯芸、デザイン、写真、映像、ファッションなどの造形芸術を対象に、その歴史(現代も含む)を研究します。また、美術史研究の⽅法論や美術批評など、理論的な側⾯からも美術を考察します。「この作品はなにを意味しているのか」「作者はこの作品で何を表現したかったのか」といった疑問を、同時代の社会や⽂化、思想などとも関連付けながら解き明かしていきます。

教員紹介


平井章⼀

HIRAI Shoichi

 1950〜60年代の⽇欧⽶の表現主義的な抽象絵画の国際的な展開について調査・研究している。また、近現代美術をより身近な問題としてとらえるべく、抽象美術グループ「具体美術協会」をはじめとする関西の前衛的な美術のフィールドワークにも力を入れている。

hirai(@)kansai-u.ac.jp ※(@)を@に変換

今井澄⼦

IMAI Sumiko

 中世~近世のネーデルラント絵画を中心に、宗教画に描かれた祈禱者像について研究している。近年は、ネーデルラント美術の注文主でもあったブルゴーニュ家・ハプスブルク家が蒐集したコレクションと、彼らの催した祝祭における美術の役割にも関心を持っている。

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桑野 梓

KUWANO Azusa

 日本の中世から近世における異文化受容をテーマに、仏像彫刻の作風や様式等について研究している。またキリシタン美術についても範囲を広げ、日本美術史全体の異文化受容の様相を探り、共通する本質(普遍性)を明らかにし、時代や地域的な特徴などを抽出することも目指している。

kuwanoaz(@)kansai-u.ac.jp ※(@)を@に変換

美学・美術史資料室


 美術史領域では、全国の美術館・博物館、大学、専修のOBOGなどから寄贈を受けた展覧会カタログや美術雑誌、研究紀要、美術資料など、総合図書館が所蔵しない資料を中心にした美学・美術史資料室を管理・運営しています。
 法・文研究室2号棟にあり、資料は美術史領域の学生だけでなく、他専修・他学部の学生にも貸出しています。

卒業論文テーマ紹介


  • 文芸雑誌『白樺』にみるゴッホ受容について(芸術論)
  • 桂離宮の再評価──回遊性に着目して(建築)
  • C.R.マッキントッシュの椅子のデザインの意味(工芸)
  • 黄檗彫刻から黄檗様彫刻への変遷──范道生と黄檗山萬福寺の仏像を中心に-(彫刻)
  • 杉浦⾮⽔と三越──三越の㏚雑誌をめぐって(デザイン)
  • 狩野芳崖とアーネスト・フェノロサ──フェノロサの支援をめぐって(日本画)
  • 水木しげるの妖怪の独自性(マンガ)
  • 近代京都洋画壇史の研究──黎明期から鹿子木孟郎まで(洋画)
  • 内藤礼の自然観──豊島美術館《母型》を中心に(現代美術)
  • ジョルジュ・スーラ≪ポーズする女たち≫の主題について(西洋絵画)
  • 鏑木清方の評価をめぐって──浮世絵といはれるのが厭で社会画といふ(日本画)