関西地盤環境研究センター見学

2024年10月18日(金),関西地盤環境研究センターを訪問しました.

 地盤環境研究センターは,建設省(現国土交通省)の指導により1980年12月に中小企業近代化促進法に基づく構造改善事業の一環として設立され,組合員の出資を基に運営されている共同試験施設です.地盤関係の多種多様な試験が実施されています.

 本日は,様々な試験装置や試験状況を見学させていただきました.以下ではそのうちのいくつかをご紹介したいと思います.

  

●三軸圧縮試験装置

 同時に4本の供試体の試験を行うことが可能です.

 

●繰返し三軸試験装置

液状化試験(土の繰返し非排水三軸試験(JGS0541))とは??

 液状化とは,地下水で飽和された砂質地盤が地震による振動(繰返し動的荷重)を受けたときに地盤が液体のように振る舞う現象です.本試験は,地盤がどの程度液状化しやすいのか?の指標を得るために実施されます.
 地震発生時に生じる繰返し応力は不規則であり,一つ一つを室内試験で再現することは困難です.そのため,本試験では等方圧密した供試体の軸方向に一定振幅の繰返し荷重を非排水条件で載荷し,原地盤の液状化強度特性を求めます.
 一般的には,繰返し荷重を変化させて4回行います.このとき,4種類の軸荷重は,繰り返し回数20回の液状化強度比(RL20)を挟むように設定します.
 試験により得られた液状化強度比は,液状化予測などに活用されます.
[詳しくは,地盤工学会:地盤材料試験の方法と解説-二分冊の1-,pp.730-750,2009.参照.]

  

●圧密試験装置  

 こちらは,空圧式全自動圧密試験装置です.空圧式のため,圧密載荷は空気の圧によって行われます.

  

●一軸圧縮試験  

 実際に一軸試験の様子(2本同時!!)を見学させていただけました.

自動で複数の供試体の一軸試験が実施でき,便利そうですね.

  

本日は,お忙しい中貴重な見学をさせていただきました.
関西地盤環境研究センターの皆様ありがとうございました.

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協同組合 関西地盤環境研究センター
大阪府摂津市

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