研究テーマ
建築基礎
建築基礎は、常時および地震時に建物を安全に支えるために極めて重要であることは、近年の地震被害事例からも明らかです。しかし、基礎の地震時挙動は、地盤の変形と上部構造の応答が相互に作用するために複雑であり、さらに基礎は地中にあることから被災状況も十分には解明されていません。理論的な基礎知識、模型実験、数値解析および実挙動の実測データを分析することにより、基礎の地震応答の把握、合理的な設計手法の構築を目指します。
建築基礎の地震時挙動に
関する研究
パイルド・ラフト基礎の設計法に
関する研究
軟弱地盤上の杭の支持性能に
関する研究
研究内容の紹介
建築基礎の地震時挙動に関する研究
建物基礎の地震観測は1980年代には一定数実施されていたものの、近年はほとんど行われていない。本研究では、世界的にも貴重な基礎の地震観測データを活用し、建物基礎の地震時挙動の解明を進めている。 特に、地震時に発生する杭応力が、建物の水平慣性力、地盤変形、ロッキング挙動に依存することを明らかにし、これらを踏まえて杭応力を定量的に評価する手法の構築に取り組んでいる。
パイルド・ラフト基礎の設計法に関する研究
建物の荷重を杭と基礎スラブ(ラフト)で合理的に支持するパイルド・ラフト基礎は、2000年以降、適用件数が増加しているものの、その設計法はなお発展途上にある。本研究では、パイルド・ラフト基礎の設計法の体系化・高度化に向けた手法の構築に取り組んでいる。
軟弱地盤上の杭の支持性能に関する研究
圧密沈下が進行する軟弱な粘性土地盤上に構築される杭には、建物の供用期間中、杭を下方へ引き込むネガティブフリクションが作用する。本研究では、国内外の研究動向を把握しつつ、杭基礎における留意点を整理し、建物の支持性能を適切に評価するための検討を進めている。