水源揚水井のリスクマネジメント手法による長寿命化に関する研究

本研究では、目詰まり現象から起こる揚水井の性能低下に着目し、定量的な評価手法の提案に基づいた将来の性能低下予測を行った。さらに最適な維持管理計画を検討し、維持管理シナリオを仮定した将来予測に基づいて純現在価値を算出した。その結果、各揚水井の最適な維持管理シナリオを提案することができた。従来の経験則的な揚水井の維持管理に対する本手法の有用性は、費用面まで包含した戦略的な維持管理計画の検討であり、大きな意義をなすことが期待される。